第16章

「この動画を投稿したのは、いくつかの事実をはっきりさせたくて……私のことを心配してくれる人まで傷つけたくないからです」

栗山加奈はカメラに向かってそう言うと、目尻を真っ赤にし、声を震わせた。

「当時の事故で、私は両脚を失いました。でも、颯を助けたいって……ただの反射みたいなもので。恩を着せるつもりも、見返りを求めるつもりもありませんでした。まして、誰かの家庭を壊そうなんて、考えたこともないんです」

そこまで口にした途端、涙がぼろぼろとこぼれ落ちる。ちょうどいいタイミングで、画面にはトーク画面のスクショが何枚も表示された。

表示名は相葉栞里。

中身は、目を覆いたくなる罵詈雑言の数々。...

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