第149章 確実なスキル

佐藤聡が慌ただしく部屋を飛び出していくと、間もなくして医師が駆けつけてきた。

マスク越しの医師の表情は真剣そのものだ。自由の傷口を丹念に診察していくが、その患部は赤く腫れ上がっている。

「先生、どうなんですか? いったい何が……」

林田知意の心臓がぎゅっと縮み上がるような思いだった。傷がまだ完治していないところに、運悪く風邪まで引いてしまったのだろうか。

医師は眉間に深い皺を寄せ、自由の小さなふくらはぎを覆うガーゼを剥がした。そこには、じわりと血が滲んでいる。

「傷口が炎症を起こしていますね。ですが、幸い深刻な状態ではありません。解熱剤を飲ませて、抗生物質を変えてみましょう。あとは...

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