第162章 家族写真

「はーい、ママ、分かった!」

自由は嬉しそうに声を弾ませた。

二人は自由を連れて、そのまま街中へと繰り出した。本来なら遊園地にでも連れて行ってやりたいところだが、今の自由は激しい遊びができない。それに彼女自身、そういった子供騙しのような娯楽を好まないという事情もあった。

そのため一行は、広場の周辺をのんびりと散策することにした。自由は貸し出し用のベビーカーに揺られながら、ご満悦だ。左にはパパ、右にはママ。特別なことは何もしていないけれど、自由にとっては死ぬほど幸せな瞬間だった。

特に通りを行き交う家族連れの姿を目にしても、もう二度と他人を羨まなくて済むのだという実感が、彼女の心を満た...

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