第200章 目的さえ達成できればいい

「ぐああっ……! てめえら、汚ねえ真似しやがって! 素手じゃ勝てねえからって、小細工使いやがったな?」

 唐辛子スプレーをまともに食らい、多根洋は悲鳴を上げた。激痛に顔を歪め、滅茶苦茶に両腕を振り回すその形相は、まさに悪鬼のようだ。

「てめえら、それでも極道の端くれか! こんな卑怯な手段使いやがって、外道が!」

 北村南は冷笑を浮かべ、無様にのたうち回る多根洋を見下した。

「多根洋、人を捕まえるのに綺麗事なんざ関係あるか。目的さえ果たせりゃ、手段なんてどうでもいいんだよ」

 その哀れな姿を見て、傍らにいた南風順も鼻で笑った。

「全くだ。俺たちが外道だとしても、裏切り者のてめえに言...

ログインして続きを読む