第220章 地下五階

「はい、佐藤社長。何度調べ直しても、結果は同じです。恐らく、あちらの社内にて早急に対処すべき事態が生じているのではないかと」

高橋契の手腕をもってしても、探り出せるのはあくまで表面上の情報のみ。内部の事情までは、どうしても手が届かなかった。

これまで平城において、佐藤グループのセキュリティこそが最強だと自負していた。だが、ここ数回にわたる盛田会社への調査を通じ、あちらのシステムもまた、鉄壁の堅牢さを誇ることに気づかされたのだ。

その報告を聞き、佐藤聡は深く眉を寄せた。そんな馬鹿な。

彼の知る限り、盛田会社の経営はこのところ極めて順調だったはずだ。それなのに、突如として何かが起こるなど...

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