第221章 我々は包囲された

林田知意の瞳には、自信に満ちた光が宿っていた。敵がどれほど多勢であろうとも、彼女の心に微塵の恐れもない。自軍が多勢に無勢であることなど、全く意に介していなかった。

相手が一万なら、こちらは十万の兵を率いている——そんな圧倒的な覇気すら漂わせている。

対照的に、傍らに立つ北村南と南風順のほうが張り詰めた空気に呑まれかけていた。

完全に包囲されている。蟻の這い出る隙もない。敵の数はざっと数千人。たった三人で乱闘になったところで、五体満足で帰れるはずがなかった。

「林田社長、どうしますか? 完全に囲まれました」

南風順が焦燥を滲ませて尋ねる。

だが、林田知意はどこまでも冷静だった。

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