第232章 私に証拠がないとでも思っているのか

横塚昌利のパソコンを借りてプログラムを解析する必要があると思っていた林田知意だったが、スマホで少し検索しただけで、あっさりと真相にたどり着いてしまった。

あの田中ひなという女は、なんて浅はかなのだろう。あんな卑劣な真似をしておきながら、真犯人である自分自身が堂々と現場に姿を現すなど、愚かにもほどがある。

人命に関わる事件である以上、調査にはもっと時間がかかるだろうと覚悟していた。それがまさか、スマホをいじってわずか二分で全容が明らかになるとは思いもよらなかった。

真犯人が田中ひなだと知った瞬間、林田知意の体は激しい怒りで小刻みに震え出した。

お粥を食べていた横塚昌利は、いち早く彼女の...

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