第240章 林田さんはあなたが心配

あの時、林田知意は高橋契の話を大げさだと思っていたが、まさか佐藤聡の容体がこれほど深刻だとは思いもよらなかった。

「どうしてこんなことに? 平城の大きな病院は全部検査したんですか」

原因が全く分からないなんて、そんなことあり得るのだろうか。

高橋と話している最中にも関わらず、佐藤の方からはすでに物音がしなくなっていたことに知意は気づいた。どうやら気を失ってしまったらしい。

「高橋さん、これじゃ駄目です。すぐに病院へ行きましょう」

そう言い残すと、知意は慌てて立ち上がり、コートをひっつかんだ。そして高橋と両脇から佐藤を支えながら、急いで車へと向かった。

本来なら、高橋は止めるつもり...

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