第244章 愛しい人

この男の性格は機嫌がコロコロ変わるため、万が一自分の態度が悪かったせいで、彼が佐藤聡の診察を拒否したら厄介だからだ。

「ええ、一杯お付き合いします」

林田知意がそう答えて、横塚昌利の向かいに腰を下ろした途端、スマートフォンの着信音が鳴った。俯いて画面を見ると、佐藤聡からの電話だった。

「もしもし」

「知意、自由はどうだ? 今日は何か変わった様子はあったか?」

「自由はもう大丈夫です。ただ、まだ少し体が弱っているので、今日は学校を休ませました。しばらく家でゆっくり休ませようと思っています」

治療が間に合ったとはいえ、これも大病には違いない。それに自由は賢い子なので、慌てて学校へ行か...

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