第304章 私が歌ってあげる

その言葉に、林田知意は胸の奥で不快感を覚えたが、あえて反論はしなかった。

どうせ今後も彼らと関わるつもりはないのだ。何を言われようと放っておけばいい。

知意が黙っていると、林田康純は再び口を開いた。

「今、どこに住んでいるんだ? 私と伯母さん、それに利佳でお前のところへ様子を見に行ってやろう」

「結構です。皆様お忙しいでしょうから、わざわざ時間を無駄にしていただく必要はありません」

かつて一番助けが必要だった時には見向きもしなかったくせに、今になってすり寄ってくる。たとえ善意だとしても、知意にとってはありがた迷惑でしかなかった。

「おいおい、知意。何年経っても相変わらず恩知らずな...

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