第311章 柳沢社長にどう説明するか

だが、自由のそんなささやかな願いを思うと、叶えてやらずにはいられなかった。

そう考えた彼は、顔を上げて高橋契に直接言いつけた。

「高橋、後で柳沢社長が来たら、お前が応対しろ」

その言葉に、高橋契は一瞬呆然とした。

「しかし佐藤社長、柳沢社長は一週間前から予約を入れています。相手が会いたいのは社長ご自身です。私が応対に出れば、機嫌を損ねてしまうかもしれません」

立場を換えて考えてみればいい。自分が柳沢社長だとして、一週間前から予約を入れていたのに佐藤聡に会えなかったら、佐藤グループに軽んじられていると真っ先に感じるだろう。

商売人である以上、平城で無用な敵を増やすのは、会社の発展に...

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