第324章 無数の崩壊の夜

佐藤聡が終始無言を貫いているのを見て、佐藤恵子は途端に警戒心を強めた。

「聡、あなたは私の息子よ。この件を見過ごすわけにはいかないわ。この世界であなたの命を脅かすような真似は、誰であろうと絶対に許さない。だから、何があったのか真実を知る必要があるの」

父親が他界して以来、自分が母親の精神的支柱であり、唯一の肉親となっていることは、佐藤聡自身も痛いほど理解していた。もし自分に何かあれば、母親は今度こそ完全に崩れ去ってしまうだろう。

だが、昨日自分がしたことだけは、どうしても佐藤恵子に話すわけにはいかなかった。さもなければ、またしても林田知意に火の粉が降りかかることになる。

自分の行いを...

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