第336章 いっそ今夜にしよう

最初ここへ来た時、林田世津子は林田達夫の態度が読めず、内心少し緊張していた。しかし今、彼のその言葉を聞いて、すっかり安堵した。

林田達夫さえ自分たちの味方なら、事は簡単に進む。自分たちだけでは林田知意をどうにかすることはできなくとも、彼にはそれを可能にする威厳があるのだ。

「そうよ、おじいちゃん。このことはみんな分かってるのに、お姉ちゃんだけが分かってないの。私たちを悪者扱いするばかりか、ビジネスの協力すらしてくれないんだから」

林田利佳はそう言いながら、林田達夫の腕を甘えるように揺さぶった。

「おじいちゃんからお姉ちゃんにガツンと言ってよ。林田グループに仕事を持ってくるようにって。...

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