第342章 なんて時間の無駄なんだ

ママの声を聞きつけるやいなや、自由は慌てて振り返った。ソファからぴょんと飛び降り、そのまま林田知意の胸に飛び込んだ。

「ママ、どこに行ってたの? すごく心配したんだよ」

その言葉に、林田知意は一瞬ハッとした。これは何かを知ってしまっているに違いないと、すぐに察しがついたのである。普段であれば、残業だろうと接待だろうと、自由はすっかり慣れっこになっているはずだった。

それなのに、今日はいつもより少し帰りが遅くなっただけだというのに、どうしてここまで不安がっているのだろう。

「自由、ママはね、ちょっと人に会って話をしてきただけよ。用事が済んだからこうして帰ってきたじゃない。何も心配するこ...

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