第351章 君たちにしか愚痴れない

林田知意が起きて階下へ降りると、自游はもう食卓の前で待っていた。

自游は朝からご機嫌だった。目を覚まして最初にしたのもニュースの確認。今日の情勢は悪くない。だから、気分も自然と上がる。

「ママ、起きた? 料理人のおじさんがもうごはん作ってくれたよ。早く食べよ」

興奮気味の自游を見て、知意は胸の中の推測をいっそう確かなものにした。

知意が席に着くと、自游はせわしなくおかずを取り分けてくる。

「ママ、最近ずっとお仕事大変だったでしょ。いっぱい食べてね」

知意は淡々と答え、値踏みするように自游へ視線を向けた。

「自游。どうして私がこのところ忙しいって分かるの?」

自游がぴくりと固ま...

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