第97章

有象無象の弱小メディア、特に向こうから擦り寄ってくるような連中は、所詮は自分たちの利益が目当てだ。ネタさえあれば勝手に記事にするのだから、盛田会社が金を払う必要など微塵もない。

だが、北村南が招いた五社は違う。平城でも指折りの影響力を持つ大手だ。

金を払う理由は明確だ。下らないゴシップではなく、テナント誘致の計画を的確に宣伝してもらうためである。

この五社が十全に機能すれば、国内の津々浦々はおろか、海外にまでその名が届くことも夢ではない。

林田知意は手元の企画書に視線を落とした。内容は申し分ない。完璧な仕上がりだ。

「北村南、企画はこれでいいわ。あとはスピード勝負ね。テナント誘致の...

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