第164章 月が綺麗

千葉清美は慌ただしくリビングを出て、守谷栄を出迎えた。

「栄さん、いらっしゃい」

守谷栄は彼女に微笑みかける。

「お邪魔じゃなかったかな」

千葉清美も微笑み返した。

「そんなことありません。母が食事の支度をしていますから。もうすぐできますよ」

守谷栄がリビングに足を踏み入れると、中田美枝が温かく迎え入れた。

「守谷さん、お久しぶりね!」

守谷栄は手土産をリビングに置き、笑顔で中田美枝に挨拶した。

「おばさん、ご無沙汰しています」

中田美枝は千葉清美に声をかける。

「清美、守谷さんのお相手をしてあげて。暇つぶしに家中を案内するとかしてね。あと一品でできるから」

彼女は守...

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