第173章 秘密交換

「水無月先生。人間、あまり欲張りすぎてはいけませんよ。夜道ばかり歩いていると、いつかお化けに出くわします。雫ちゃんは、もう二度も手術を受けているはずですね? ……先生、その手術は成功だったのですか? 何時間かかりました? どんな医療器具を使いました? 麻酔を打ったのは誰ですか? 器具出しを担当した看護師は? ……先生は、これらすべてを把握していらっしゃいますか?」

 千葉清美は冷ややかな視線を水無月詩織に送った。

 水無月詩織は、背筋を冷たい汗が伝うのを感じた。

 彼女は恐怖に目を見開き、千葉清美を凝視する。

 震える右手の人差し指を突きつけ、おののく声で言った。

「千葉清美! ど...

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