第184章 寄り添うことで賠償

千葉清美は振り返り、福江良平に向き直った。

「福江良平さん。昨夜は眠ってしまいましたが、あなたが助けてくださったのですね。ありがとうございます」

守谷栄が、千葉清美の腕をぐいと引いた。

「もう行こう、清美。おばさんが一晩中君を待っていたんだ。どれほど心配していることか」

マークスも歩み寄ってくる。

「昨日は姿を見せないんだもの。主役不在の誕生日パーティーだったよ」

千葉清美はうつむいた。

「本当にごめんなさい、皆さん。私のせいで心配をおかけして……」

咲花が千葉清美の手を引く。

「ママ、早く帰ろう。おばあちゃんに会いたい」

千葉清美は振り返り、もう一度福江良平を見た。

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