第192章 気まぐれな遊び相手か

千葉清美は、とっさに事態が飲み込めなかった。カッと目を見開く。

我に返ったときにはもう、福江良平は悠然と席に戻っていた。

彼は満足げに頷く。

「ああ。確かに悪くない味だ」

千葉清美は彼を睨みつけた。

「福江良平さん! ここは公共の場ですよ! 雫ちゃんもいるのに、どうしてそんな……」

言葉を濁し、慌てて綸と雫の方を見る。

二人はウェイターに頼んで、色々な味のアイスクリームを少しずつ試食させてもらっているところだった。

福江良平は挑発的な視線を千葉清美に向け、舌なめずりをした。

「バニラか?」

千葉清美は怒りで言葉が出ない。

自分で選んだくせに、味がわからないはずがない。

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