第226章 貸し切り

写真を撮り終えると、千葉清美は申し訳なさそうに中田美枝に言った。

「お母さん、ごめんなさい。クリスマスプレゼント、用意してなくて」

中田美枝は手を振って気にするそぶりも見せない。

「大したことじゃないわよ! 用意してないなら、それでいいじゃない。お母さんは全然気にしないわ。あなたと子どもたちが毎日楽しく、健康でいてくれれば、それだけで十分よ」

それでも、千葉清美の胸には罪悪感が残っていた。

どうしてお母さんにプレゼントを用意するのを忘れてしまったのだろう。

お母さんは毎日、掃除、洗濯、食事の支度から子どもたちの送り迎えまで手伝ってくれているのに。

彼女自身は会社の経営に専念し、...

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