第232章 復讐

雫は勢いよく立ち上がり、怯えたように首を横に振った。

「いや。やめて。手術なんて嫌。また頭を切られるなんて絶対に嫌。痛いんだから」

あの時の痛みを思い出したのか、彼女は両手で頭を抱え込んでしゃがみ込み、ただひたすらに首を振っていた。

その姿を目の当たりにした福江良平は、胸が張り裂けそうなほどの痛みを覚えた。

彼も彼女のそばでしゃがみ込む。

「雫。兄さんが悪かった。お前にこんなに辛い思いをさせて。だが、考えてみろ。前回水無月詩織が手術をした時、お前は気づかないうちに終わっていたじゃないか」

雫はピタリと動きを止めた。

「水無月詩織?今回も水無月詩織が手術してくれるの?」

福江良...

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