第239章 難題

呼び出し音が長く鳴り続けたが、千葉清美は一向に電話に出なかった。

福江良平は携帯電話を握りしめ、眉をひそめた。

もう朝だというのに、彼女はまだ寝ているのだろうか。

彼の知る限り、彼女は朝寝坊をするようなタイプではない。徹夜でもしたか、何か別の事情があるはずだ。

システムのアナウンスが流れた。

『おかけになった電話は、現在出ることができません。しばらく経ってからおかけ直しください』

福江良平は再び通話ボタンを押した。

ようやく電話がつながり、福江良平は開口一番に怒鳴りつけた。

「千葉清美、一体何をしている! なぜ電話に出ない!」

電話口から聞こえてきたのは、マークスの声だった...

ログインして続きを読む