第251章 流産

何人かの使用人が駆け下り、水無月詩織を引き上げた。

まだ肌寒さの残る季節、池の水は氷のように冷たかった。引き上げられた水無月詩織は、凍えて全身を激しく震わせていた。

どこからともなく飛び出してきた福江翔也が、手にしていた毛布を慌てて詩織の体に巻きつけ、彼女を横抱きにして足早に駐車場へと駆け出した。

彼は使用人の一人に向かって怒鳴った。「早く運転手に車を出させろ! 病院へ行く!」

運転手が車を回し、翔也は詩織を抱きかかえたまま後部座席に乗り込んだ。

詩織の体は氷のように冷たく、震えが止まらない。そして彼女の下半身からは、すでに止めどなく血が流れ始めていた。

翔也は、これほどまでに不...

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