第255章 ウェディングドレス

(マークス、本当に福江良平のことをよく分かっているわね……)

 千葉清美は心の中でそう感心しながら、うんざりした表情で言った。

「マークス、私のことは放っておいて。あなたは中村颯太と仲良くしていればいいわ。私の影響なんて受けないで」

 中村颯太の名前が出たことで、マークスはふとあることを思い出した。

「そういえば、この前中村颯太に電話した時、奴が言ってたんだ。いくつか調べたことがあるって。千葉智子のことらしい」

 千葉清美は途端に身を乗り出した。

「何のこと?」

「彼女、元の会社の株を全部売って、数十億円の資産を持って帰国したんだってさ。君に勝負を挑むつもりらしい。しかも、同じ...

ログインして続きを読む