第289章 外で

福江良平のこの一連の仕草は、千葉清美にとってこの上なく艶めかしいものに映った。

彼女を見つめる彼の瞳には、どす黒い独占欲が渦巻いている。

彼女の足を撫でるその指先は、挑発に満ちていた。

そして何より彼女を羞恥のどん底に突き落としたのは、その挑発に自分の体が正直に反応してしまっているという事実だった。

彼女はいたたまれなくなり、窓の外の夜の山景色を眺めるふりをして顔を背けた。

しかし、外は漆黒の闇に包まれ、何も見えはしない。

福江良平は彼女の足を拭きながら、不意に口を開いた。

「何を見てるんだ?」

「星を」

「星を見に行きたいのか? 山の星は市街地より綺麗だぞ」

千葉清美は...

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