第331章 質問

福江翔也は病室へ戻るなりソファにどかっと腰を下ろした。両脚を持ち上げ、目の前のローテーブルに足を投げ出す。そのままスマホのゲームを起動した。

水無月詩織は聞き慣れたBGMに反応して、声を張り上げる。

「福江翔也、帰ってきたの?」

福江翔也は取り合わない。

――ああ、こいつは完全に当てにならない。

水無月詩織はそう悟り、スマホを手に取った。音声操作で父に発信する。

コールがつながると、水無月の父は露骨に苛立った声を出した。

「……何だ」

水無月詩織は叫ぶ。

「お父さん! 早くC国に来て、助けて! わたし、病院にいるの!」

父の声が一気に強張る。

「また何をやらかした。腹の...

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