第338章 ダークウェブの発見

マークスがまたお粥をよそってくれた。

「昨日の夕方、雨に濡れて熱を出して倒れたんだ。守谷栄は薬を使うのを怖がってね。だから俺が家に連れて帰った。玄関先で福江良平が待ってたよ。……一晩中、あいつが看てた」

差し出された椀を受け取る。

「どうやって熱を下げたのかは知らない。けど今朝、帰るときに目ぇ真っ赤だった」

千葉清美には、だいたい察しがついた。

昨夜――意識がぼんやり戻る瞬間があった。冷たい身体が、背中から抱きしめるように寄り添っていたのを覚えている。

松の匂い。馴染んだ香りがして、不思議なくらい安心した。

ずっと昔、まだ一緒にいた頃。彼に話して聞かせた物語がある。熱を出した男...

ログインして続きを読む