第344章 あなたの匂い

窓の外では微風がそよぎ、室内のレースカーテンがふわりと持ち上がった。

千葉清美はダイニングテーブルに腰を預け、上体をわずかに反らす。

膝を男の手がそっと包んでいた。見下ろしても、見えるのは頭頂の濃い黒髪だけ。

下腹の奥を、舌先の濡れた感触がなぞっていく。清美は堪えきれず、小さく喘いだ。その声が、男をさらに煽った。

彼はより執拗に、彼女を悦ばせにかかる。

唇と舌、指先に絡め取られるように、清美は次第に抗えなくなり、喉の奥から漏れる声を止められない。身体がかすかに震えた。

あまりにも巧い。とうとう、彼女の下は濡れてしまう。

千葉清美は男を押しのけ、大きく息を吸った。

福江良平が立...

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