第345章 口が汚い、残すな

黒ずくめの福江良平が席に腰を下ろし、表情ひとつ変えずに言い放った。

「会社で何が起きたか――各自、心当たりがあるはずだ。時間は7分。白状できる機会は一人一度きり。知っていることを全部、紙に書け。些細なことでも構わん。全部だ。千葉社長はすでに警察に通報しているが、まだ引き返せる余地はある。知っていながら黙っていたら……警察へ連れて行く前に、俺のやり方を味わってもらう」

マークスが白紙とペンを配って回る。

ボディガードがタイマーを起動した。カチ、カチ……と刻む音が、やけに心臓に悪い。

誰も口を開けず、うつむいたまま必死に書き続けた。

5分が過ぎたころ、会議室のドアが外側から施錠された。...

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