第346章 死なない限り

STグループ広報部。唐沢知子は執務椅子に腰かけ、向かいには野乃が座っていた。

野乃は慎重に切り出す。「従姉、千葉智子のほうが水無月詩織より手強いって言ってたよね? でも、あれだけ必死で千葉清美のチップを手に入れても、大して役に立ってないじゃない。むしろ千葉グループに新しい商機まで与えちゃって。これじゃ、たいしたことないってことにならない? 前にスキャンダルも出たし、金芝グループだってまだ立て直せてない。千葉清美に勝てるの?」

唐沢知子は意にも介さない。「勝てるかどうかなんて関係ない。あの女は戦い続ける」

野乃が目を丸くする。「へえ?」

唐沢知子は隠す気もなく言った。「千葉清美とは因縁...

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