第384章 血液型が合わない

千葉清美は弱々しく答えた。

「わたしと綾斗の血液型が合わなくて、新生児溶血を起こして……全身に黄疸が出ています。いまは、そのダメージが脳まで及んでいる可能性があるって……この先、危険だと」

医師は頷いた。

「その認識で結構です。本日中に、ご家族へ病状危篤の告知書をお出しする予定でした。ちょうどいらしたので、こちらにサインをお願いします」

福江良平は告知書を受け取り、両手が勝手に震えた。早産は危険が多いと分かっていた。だが、こんなにも――あの小さな綾斗が、すでにこれほどの危険に晒されているなんて。

危篤?

違う。こんな小さな子に、そんなものを背負わせたくない。まだ目も開けていないの...

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