第391章 訴える

守谷栄は受け身から攻めに転じ、深く彼女に口づけた。

荒い息。絡み合う唇と舌。行き交う唾液。雫ちゃんは、頭の酸素が足りなくなっていくのを感じる。

ぼんやりと思う。どうして守谷栄はこんなにキスが上手いんだろう。……この人、本当に恋愛経験がないの?

雫ちゃんがそっと顎を上げると、守谷栄は首筋にまで、遠慮なく唇を落としてくる。噛み、舐め、むさぼるように――まるで獲物を狩る獣みたいに。

そう、獣。

普段は穏やかで礼儀正しい守谷栄が、抱くとなると、ここまで狂ったようになるなんて、雫ちゃんは知らなかった。

彼は柔らかな胸を掴み、夢中で吸い上げる。唇と歯で、白い肌に紫がかった痕を点々と刻んでいく...

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