第393章 献血

千葉智子の電話はまだ切れていない。その最中、福江良平が護衛を引き連れて、すでに乗り込んできていた。

秘書が扉の前で小刻みに震えながら弁明する。

「申し訳ございません、千葉社長……福江社長が、どうしても急ぎでお会いしたいとおっしゃって……それで、わたしが開けてしまいました」

千葉智子には分かっていた。今日は、もう逃げようがない。

護衛が扉をぴしゃりと閉め、がっちりと施錠する。

別の護衛が千葉智子の前まで来るなり、髪をわしづかみにした。そのまま引きずられて、福江良平の足元へ。

千葉智子は勢いを殺せず、どさりと膝をついた。

福江良平が鼻で笑う。

「千葉智子。まさか、ここまで骨がねえ...

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