第394章 世界が崩れ落ちた

――まさか……この血、本当に雫ちゃんのものなの?

守谷栄が雫ちゃんを連れて、献血させたの?

千葉清美は疑いと不安の狭間で揺れていた。いま福江良平は、守谷栄への憎しみと雫ちゃんへの心配を、全部こちらにぶつけようとしているのではないか。

壁に手をついて体を支え、ふらつきを抑える。顔色は紙のように白いのに、表情だけは妙に冷めていた。

「守谷栄に電話します」

もし雫ちゃんに何かあったら――たとえ綾斗の容体が持ち直しても、彼はきっと、二度と自分を許さない。福江良平の中では、守谷栄は自分のためなら何でもする男だと、すでに決めつけられているのだから。

機械のような動きで番号を押す。だが、アナウ...

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