第399章 一族の秘密

千葉清美は綾斗を抱いたまま福江家の門へと歩み寄り、五代さんが駆け寄って扉を開けた。

「清美さん、お越しいただき本当にありがとうございます。福江さんは二階にいらっしゃいます」

千葉清美は綾斗を抱え、まっすぐ階段を上がった。福江良平の寝室の前まで来ると、控えめにノックする。

かすれた声が返ってきた。

「入れ」

千葉清美が中へ入ると、綾斗はもの珍しそうに見知らぬ部屋をきょろきょろと見回した。

福江良平は服を着たままベッドに横たわっている。頬は異様なまでに赤い。

千葉清美は眉をひそめ、近づいた。

「福江良平、どうしたんですか」

福江良平はちらりと彼女を見て、表情ひとつ変えない。

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