第402章 絶望

福江良平は魂が抜けたような顔で、雨の中へふらりと踏み出した。ボディガードが慌てて後を追う。

マークスは彼が去るのを見届けると、咲花と綸ちゃんを連れてその後ろにつき、同じくその場を離れた。

綸ちゃんは今日は仕立ての子ども用スーツに身を包み、サングラスまでかけている。口数が少ない。最初に「葬儀に連れていって」とマークスにせがんだきり、ほとんど何も言わなかった。

マークスは兄妹の手を左右に引き、墓地を出る。

運転手が車を回して待っていた。マークスは綸ちゃんに手を差し出す。

「綸ちゃん、サングラスは俺が預かろうか。雨だし、道ちゃんと見える?」

綸ちゃんは見えていないふりをした。うつむいて...

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