第404章 私が間違っていた

ボディガードは彼の姿を見るなり駆け寄ってきて、悔しそうに顔を歪めた。

「朝倉さん、咲花が拉致されました。いま星河湾にいます。俺、すぐ向かいます」

それを聞いた朝倉暁は、顔色を変えて踵を返し、運転手に命じた。

「急げ。星河湾だ」

運転手が素早く切り返すと、車は「ドンッ」と低い唸りを上げて走り出した。

咲花は以前、家の固定電話から朝倉暁によく電話をかけてきた。だから朝倉暁は、千葉清美の家の番号を把握している。

後部座席で何度も受話番号を押す。だが、ずっと話し中だ。

「もっと飛ばしてくれ」

「これ以上は危険です」

朝倉暁は落ち着かない目で窓の外を見やり、また発信する。何度目かで、...

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