第410章 手を彼女の服の中に入れる

福江良平は微笑んだ。「それはぜひ見たいな。綸ちゃんは? 家にいないのか?」

「兄さんとマークスおじさん、庭でイルミネーションを飾ってるの」

「今夜、客でも来るのか?」

咲花は首を振る。「今のところは。でも、ママがね、舞おばさんが来るかもしれないって」

「咲花。俺も一緒に、みんなでクリスマスを過ごしていいか?」

咲花はぱっと顔を輝かせた。「うん、来てほしい!」――けれどすぐ、声がしゅんと沈む。「でも、ママがどう思うか……」

福江良平は言葉に詰まった。

そうだ。自分と千葉清美は、まだ冷戦中だ。わだかまりは解けていない。

咲花はスマホを握ったまま、千葉清美のところへ駆けていった。

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