第420章 引き裂きたいほど憎い

遠くC国にいるマークスは、その話を耳にした瞬間、怒りで頭が真っ白になった。

「クソが……福江良平! やっぱり清美をまた傷つけやがった! ネットのあの情報、マジだったのか!」

傍らにいた中村颯太は、そこまで激昂する理由が分からず首をかしげる。

「俺のボスが、どうかしたんすか?」

マークスは歯を食いしばり、吐き捨てる。

「千葉清美を騙した。あいつ、唐沢知子と婚約したんだ」

中村颯太は目を見開いた。ボスは近いうちに千葉清美と結婚するものだとばかり思っていた。自分も、マークスと一緒にその夫婦に仕える日を勝手に待ち望んでいたというのに。

なのに――いきなり別々の道?

いや、違う。ボスが...

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