第421章 すべてを取り戻す

唐沢知子は視線をまっすぐに据えた。

「唐沢家は、丸ごとわたしのものにします。もう誰にも寄りかかって生きたくない。自分の人生は、自分で支配する。母さんみたいにはならない。父さんに愛されなくなったら、唐沢森のところへ逃げていって……あの愚かな女は、森が本気で自分を愛してると信じ込んで、実の娘まで捨てた。……でも考えればいい。森の実母を死なせたのは、いったい誰だった? 母の仇を、心から受け入れるわけがない。唐沢森の狙いは最初から、唐沢家そのもの。ほかの連中は、全部ただの踏み台よ」

福江良平が席を立つ。

「唐沢知子。互いに得をする形で、手を組もう」

唐沢知子も立ち上がった。

「約束します。...

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