第431章 エイプリルフールの結婚式

福江良平はメッセージを開き、千葉清美からだとわかると、思わず口元がわずかに緩んだ。

わざと振り込みの件には触れず、こう返す。

「ついでにやっただけだ。礼なんかいらない」

内心では、ちょっと意地の悪いことを考えていた。金を受け取らなければ、きっと彼女は何度も催促してくる。そうすれば、やり取りは続く。

案の定、千葉清美は「いつまで経っても受け取らない」相手に痺れを切らし、返してきた。

「いいから早く受け取って」

福江良平は口元の笑みを崩さないまま、わざと受け取らない。

「ごめん。俺、現金しか受け取らないんだ」

千葉清美は言葉に詰まった。胸に手を当て、目を閉じて息を吐く。

「……...

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