第437章 美しい光景

福江良平は興奮気味に言った。「長野久美子、見てくれ。綾斗が、俺のこと好きだって」

長野久美子は笑う。「こんなに小さいのに、まだ言葉は出ないでしょ。でもね、ちゃんと気持ちは伝えられるのよ。ほら、あなたに向かってずっと笑ってる。つまり、本当に好きってこと」

福江良平は驚きと喜びのまま、綾斗を抱き上げて胸に抱き、リビングをゆっくり行ったり来たりした。

ずっと綾斗と目を合わせたまま。

「綾斗くん。これからお父さんが来たのに、ママが俺にドア開けてくれなかったら……綾斗くんが開けてくれるか?」

長野久美子は吹き出しそうになる。「ずいぶん先のことまで考えるのね」

福江良平は笑みを崩さない。機嫌...

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