第442章 旦那さん

千葉清美は、昔は徹夜で企画書を読み込み、朝早くから診療に出ても、疲れたなんて感じたことがなかった。なのに今は、どうにも気力が湧かない。ときどき、体のどこかがじんわり疼くことさえある。

ぼんやりと思う。時間を作って、健康診断に行かないと。

目を閉じて少し休み、それからカメラのスマホ画面で、もうしばらく綾斗の様子を確認した。

鈴木舞が出てきた。足取りが軽い。気分がだいぶ持ち直したのが、歩き方だけで伝わってくる。

舞は微笑み、清美の腕にそっと絡めた。

「清美、家まで送って。昨夜から帰ってないの。家が恋しくて……自分の手で片づけたいの。掃除もしたい」

千葉清美は内心、少し驚いた。百貨店社...

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