第447章 怪しい男

少し離れた場所で、福江良平が千葉清美の背後に立ち、朝倉暁を冷ややかに見据えていた。その視線は――今にも殺してしまいそうなほど、剣呑だった。

朝倉暁は微笑む。

「悪いね、清美。今日は助かった」

「大したことじゃないです。来てくださっただけで、十分ありがたいので」

「清美、君はいつも俺によそよそしいな」

彼女はスマホを掲げ、撮影を続けた。撮り終えると、朝倉暁がまた彼女のそばへ寄り、画面を覗き込む。

清美の背後に立ち、横から見れば――まるで彼が彼女を抱きしめているようにも見えた。

千葉清美は、背中に突き刺さるような熱い視線を感じてならなかった。肌を貫かれるみたいに、じりじりと。

遠...

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