第459章 助けを求める

千葉清美は太ももを押さえ、痛みに顔をしかめた。

「大丈夫よ。脚をぶつけただけ。心配しないで」

福江良平の声には、はっきりとした気遣いが滲んでいた。

「そこで待ってろ。すぐ行く」

そう言い終えるなり、通話は切れた。

――鑑定書を見られたらまずい。

千葉清美は二通の報告書をくしゃっと丸め、化粧室のデスクの引き出しへ押し込んだ。

それから深呼吸して鼓動を落ち着かせ、洗面所で手を洗う。何事もなかったふりをして、静かに階段を下りた。

咲花と綸ちゃんはもう食事を終えている。長野久美子が食器を片づけているところだった。

千葉清美は少し気まずそうに言う。

「長野久美子、福江良平があとで来...

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