第465章 見せつける

その男こそ、福江家がまだ栄華を誇っていた頃の若様――福江博だった。

福江博は雲田水介を上から下まで値踏みするように眺め、彼らが出てきたばかりの高級レストランにちらりと目をやって、信じられないという顔をした。

「……おまえ、本当に水介か?」

福江博も福江翔も、こんな店で食事をするなんて、もう長いこと怖くてできなかった。雲田水介は当時、福江家のただの運転手にすぎない。――それが今や、こんな場所に出入りできる身分になったというのか。

一方の雲田水介も、福江博を観察していた。

かつて傲慢の塊だった福江家の若様が、いま目の前では見る影もなく落ちぶれている。

運転手として仕えていた頃、この若...

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