第474章 彼に人生を返す

福江博は立ち上がった。

「翔也、手分けして動くぞ。お前は叔父さんのほうへ行け。少し金を使ってでも使用人をつかまえて、あの男のことを探れ。俺は今から雲田水介に会って、何か吐かせられないか見てくる」

福江翔也は、福江良平の別荘へ行けと言われた瞬間、顔色を変えた。

「お父さん……もし叔父さんが戻ってきて俺を見たら、殺されちまうよ」

福江博は宥めるように言った。

「大丈夫だ。あいつは千葉清美と一緒に千葉家のほうへ行ってる。結婚式の準備で手一杯で、今はこっちまで気が回らん」

それでも翔也は不安げだった。

「お父さん、仮にあの男が俺の本当の叔父で、福江良平が叔父じゃないって分かったとして…...

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