第476章 父子の情

ざわり、と再び会場が騒然となった。

「えっ……? 福江良平の父親って、福江家の運転手だったのか?」

「福江良平も父親も……やり口が卑怯すぎるだろ!」

「ちょっと待てよ。二十年以上前だぞ? 福江良平だって子どもだったはずだ。何が分かるっていうんだ。誰かに操られてただけかもしれないだろ?」

だが、その声はあっという間に別の怒号にかき消された。

福江博はなおも勢いよくまくし立てる。「福江良平、俺は調べた。おまえが当時STグループを立ち上げたときの元手は五千万しかない。なのに母さんが出した金は一千万だ!」

入口に立つ福江良平が目を細める。なるほど——福江博の狙いはそこか。欲が深い。

冷...

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