第480章 オッサン

今となっては、雲田寧々がわざわざ押しかけてきた以上、高橋北も放っておくわけにはいかなかった。

正直、雲田寧々を福江良平のところへ送り届ける度胸などない。下手をすれば、福江良平に八つ裂きにされかねない――そんな恐怖がある。

高橋北は普段、部屋の片づけなんてしない。家事は時間制のスタッフ任せだ。だが、雲田寧々はもう到着している。今さらスタッフを呼んだところで、間に合う気がしなかった。

彼は雲田寧々を二階の客室へ案内し、ドアを開けるなりぶっきらぼうに言い放つ。

「俺、普段は二階に上がらないんだ。この部屋、ずっと使ってない。自分で適当に片づけろ。必要なものがあったら下りてきて言え。……ああ、...

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